栄養たっぷりのみかん。皮をむいたら農薬は減るの？除去できる農薬と、身まで浸透する農薬があります。

こんにちは、kannaです。

2024年は元日から大地震、2日は航空機と海保の事故、3日は北九州の火事やら…

おめでたくない年明けになりました。個人的にも年末年始、ずっと体調不良です。

正月は実家に帰省したのですが、実家の畑にできたみかんを大量に貰いました！ありがたい！

実家は無農薬で野菜やみかんを作っているので、安心して食べることができます。

しかも母曰く、化学肥料で育てるより、生ごみ堆肥で育てた方が大きく育つとのこと。

白菜を一列は化学肥料、もう一列は生ごみ堆肥で育てたら一目瞭然だったそう。

コンポストで生ごみ堆肥作れます。

コンポスト容器【楽天1位！高評価★4.65★】家庭用生ゴミ処理機説明書付き不織布堆肥コンポストバッグコンポスト容器おしゃれベランダポストコンポスター筒型生ゴミ生ごみ肥料布フェルト脱臭防カビ生ゴミ堆肥化容器黒送料無料アンダル Andall

さて本題。

みかんの農薬は皮をむいたら減るの？除去できる農薬と、身まで浸透する農薬があります！
農薬を使ったみかんは危険だから食べない方がいいの？
近年、低用量暴露による影響を指摘する論文が出されている
安心・安全なみかんを食べたいなら

みかんの農薬は皮をむいたら減るの？除去できる農薬と、身まで浸透する農薬があります！

綺麗なみかんは農薬が使われていると思いますが、みかんは皮を剥けば農薬は除去できるのか調べてみました。

一般社団法人農民連食品分析センターの分析結果によると、

ある4商品のみかんに対し3商品に共通して検出されたのは

有機リン系農薬のメチダチオンとネオニコチノイド系農薬のジノテフランです。

有機リン系農薬のメチダチオンは、皮を剥けば100％除去できる農薬

ネオニコチノイド系農薬のジノテフランは、皮を剥いても10~29%程度しか減らすことはできない農薬

です。

ジノテフランは浸透移行性という特徴によって、私たちが食べる中身にも71～90％浸透したそうです。

農薬を使ったみかんは危険だから食べない方がいいの？

そんなことはありません。安全性は評価されています。

この2つの農薬の毒性(メチダチオンとジノテフラン)を一日摂取許容量で比較すると、

ジノテフランのほうが、メチダチオンより140倍以上安全な農薬と評価されています。

そして、体重50kgの人であれば、みかんの中身をおよそ1,269個(みかんの個体による)食べないと、ジノテフランの一日摂取許容量を越えないことになります。

なので、1個、2個このみかんを食べるぐらいでは体に影響が出ることはないと評価されることになります。

近年、低用量暴露による影響を指摘する論文が出されている

しかし、この実験に用いられた４商品のみかんに検出された他の農薬(アセタミプリド、クロチアニジン、チアメトキサム、クロルピリホス)について、

無毒性量と評価される濃度のクロチアニジンを与えたマウスに行動異常が現れるなどの報告があります。

Ichikawa, et al. LC-ESI/MS/MS analysis of neonicotinoids in urine of very low birth weight infants at birth. PLoS One. 2019 Jul 1;14(7)
国内で、早産で生まれた極低出生体重児の尿を調べた研究では、低体重の新生児の尿は、早産でも体重が正常域の新生児に比べて、ネオニコチノイド系農薬のアセタミプリド代謝物の検出率と濃度が高い。

Caron-Beaudoin E, et al., The use of a unique co-culture model of fetoplacental steroidogenesis as a screening tool for endocrine disruptors: The effects of neonicotinoids on aromatase activity and hormone production, Toxicol Appl Pharmacol. 2017, 332.
チアクロプリド、イミダクロプリド、チアメトキサムは、低容量でもホルモン産生を撹乱する環境ホルモン作用があると指摘。

Hirano T, et al. NOAEL-dose of a neonicotinoid pesticide, clothianidin, acutely induce anxiety-related behavior with human-audible vocalizations in male mice in a novel environment. Toxicol Lett. (2018).
若い雄マウスに無毒性用量のクロチアニジンを投与すると、無毒性量以下でも不安行動のほか、脳に異常が確認された。

Kimura-Kuroda,J. et al., Neonicotinoid Insecticides Alter the Gene Expression Profile of Neuron-Enriched Cultures from Neonatal Rat Cerebellum. Int J Environ Res Public Health(2016).
アセタミプリドやイミダクロプリドをラットの発達期神経培養細胞に低容量で長期投与すると脳発達に重要な遺伝子発現に以上が観察された。